2012年6月25日月曜日

コメントお礼

>tokomaさん

時間をかけ、お金をかけて、この病気を治療していると、
「俺って何のために生きてるんだっけ?」と思います。

そんなことを思っている場合じゃない病気はたくさんあるんでしょうが、
濾胞性リンパ腫の場合やっぱり考えちゃいます。

で、この1週間考えたんですが、けっきょく
「そんなのわからねえぇぇぇぇ !!」と海にむかって叫びたくなりました。

自分の目の前にも一直線の道が開けていたら、いいなあと思います。


2012年6月17日日曜日

マイガマガエル。

ちょうど1年くらい前、家へ帰る途中に、住宅街でガマガエルを見つけてびっくり
みたいなことを書いたのだが―
なんと、うちの庭にもガマガエルが住んでいるのである。

いちおう庭と言ってみたが、実態はそんな立派なものじゃなくて、
コンクリ塀に囲まれた、人がひとりやっと歩けるくらいのスペースで、いまはドクダミの花園に
なっている場所なんだが、そこにガマがひとり暮らしている。

庭でガマガエルを見つけたくらいで「マイガマガエル」とか「住んでる」とか、
ま~た大げさなことを言ってんな、このオヤジと思うかもしれない。

ところが、このガマガエルは、わたしが会社から帰ってくるのを家の門の下で
待っているのである。 每日じゃないが、3日に1度は待ってる。

まあ、帰りを待ってるというのは嘘で、門の下に水道の元栓があってジメジメしているのと、
門灯に引き寄せられる虫を食うために、そこにいるみたいだ。




しかし
自然の“し”の字もない
住宅密集地になぜいる?









われわれはマイホーム、マイカーと生活の豊かさを求めてきたわけだが、
これからはマイガマガエルが、エコロジカルでリッチな生活のシンボルになる時代である。

わが家にはマイカーはないが、いち早くマイガマガエルを実現することで
新しい時代の豊かな生活をリードしていきたいと思う。


でもガマガエルはのろまだから、通りで車にひかれて
すぐぺちゃんこになっちゃうんですけどね…

2012年6月13日水曜日

濾胞性リンパ腫の薬は多い。

最近、左足だけじゃなく、キン◯マのつけ根まで痛くなってきた。
座り続けていると、けっこう辛い。
これはちょっと、どうなんだろうと思うわけである。

もし再々発なんてことになったら、どんな治療をすることになるのかイメージが湧いてこない。

なにもしないで様子を見るから始まって、リツキサンを単独でしてみるとか、
前回効いたベンダムスチンをもう1、2回するとか、R-FMを試すとか、
サルベージ療法といわれるDHAP、EPOCH、ESHAP、DeVICをやるとか、
さらに自家移植に進むとか、同種移植まで考えるとか、治験への参加など可能性はいろいろある。
もちろん病勢によって、その可能性はどんどん狭まっていくわけで、
再々発だった場合は何がどうなるか、さっぱりわからない。
あ、その時はその時なんだが。

それにしても濾胞性リンパ腫は、治療のオプションが山ほどあって、
患者の立場からすると、選択肢が多すぎてわけがわからなくなる。
とうとう初発の治療からR-ベンダムスチンをやる病院(治験)もでてきたりして、
なんだか抗がん剤の戦国時代みたいな様相を呈している。

じゃ、どうしてこんなに薬が多いのか?
理由は4つくらいあるんじゃないかと思う。

第一に、濾胞性リンパ腫は、ふつう年単位でゆっくり進行する病気だからということがある。
これがどんどん進行する病気だったら、いろいろな治療を試している場合じゃない。
悪性リンパ種や白血病には、新しい薬を試たくても、それで効果がなかったりしたら
命にかかわる病気がいっぱいある。
その点濾胞性リンパ腫は、1度や2度くらい治療がうまくいかなくても、
「じゃ、別の薬やってみましょう♪」というような話になる。音符は余計だが。
別の言い方をすればいろいろ実験する余裕がある病気と言えるんじゃないか。

二つめであるが、これは裏返しのような話で、濾胞性リンパ腫はすぐには死なないけれど
なかなか治らないという性質があるということだ。
そのおかげで、「あんた本当にがんなんですか?」と人に聞かれてしまうほど
長いがん生活を送ることになるし薬剤耐性の問題もあっていろいろな薬を 
とっかえひっかえ使うことになる。


三点目は、世界にはわれわれが思っているより濾胞性の患者がたくさんいるということだ。
日本での濾胞性リンパ腫の発症数は、だいたい年間1800人くらいだと思うが、
アメリカでは1年に18300人の患者が生まれているんだという。
http://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&langpair=en%7Cja&u=http://www.lymphomation.org/type-follicular.htm (アメリカのサイトの和訳)

その中の大多数の人が10年以上生き続けている。
単純計算すると、いまアメリカには少なく見積もっても20万人くらいの濾胞性患者が
いるってことなる。街ができそうな数だ。
そういうわけ、製薬会社にとっては濾胞性リンパ腫治療薬は大きな市場なっている
たとえばリツキサンの世界売り上げ高は、2010年にはなんと4800億円!
リツキサンは濾胞性リンパ腫だけに使われるわけではないが、
それにしたって製薬会社にとっては宝の山みたいな病気に見えるんじゃないか?


最後の理由は、B細胞性のリンパ腫(&白血病)に共通して言えることだが、
B細胞一時的にならば、体の中からなくなってしまっても人は死なないということだ。
つまりがん化していようが正常だろうがB細胞ならなんでも殺してしまう薬を作ることができる。

ところが、T細胞となると、そうはいかないみたいだ。
体からT細胞がなくなると、次々に感染症に襲われて人は生きていけないらしい。
だからT細胞性のリンパ腫には、リツキサンのようなタイプの薬は作れないんだという。
リンパ腫以外の他のがんで、がん細胞も正常細胞もひっくるめて全部なくしてしまうような薬が
あるかと調べてみたが、ちょっと見つからない。
肺癌の治療薬を使っ肺がなくなってしまったら、どえらいことだ。
そんな理由で、B細胞性のリンパ腫の薬作りやすいと言うか、いろいろな考え方で
薬を作ることができるような気がする。
実際、B細胞性のリンパ腫、おおっと驚くようなコンセプトの治療法も開発中だ。


これらは勝手な推測で書いているわけで事実とは違う部分もあるかもしれないが、
濾胞性リンパ腫の薬が多い理由は、だいたいこんな感じのような気がする

さらに現在開発中とか治験中の薬もかなりあって
これからますます治療の選択複雑になっていくだろう。
もう、いっそ居酒屋みたいに、壁に品書きみたいな紙を貼ってくれと
本日のおすすめ治療は黒板に書いておけと、

…やっぱり、それは勘弁だ。


会社じゃちっとも偉くないので、こういうところで偉そうなことが書けると
気分すっきりですよ!

2012年6月5日火曜日

コメントお礼

>Yoikochan さん

PETの注意書きに 「トイレ使用後は、水を2回流してください。」  
と書いてあるのを読んだりすると、やっぱり放射線て出てるんだと思ったりします。
ゼヴァリンですが、治療後だるさがいつまでも続くのが被曝のせいだとしたら
もう勘弁という感じですが、ベンダムスチンとの連続治療だったので
けっきょく放射線の影響だったのかどうかはわかりません。

この病気というか、がん全般の患者さんは放射線治療をする人も多いので、
気にしても、しょうがないのかなと。
移植を受けることになったら、全身に浴びるわけですし。