> Yoikochan34さん
もうなんと言うか、このままやっていくと、来年また病院送りになりそうなんで気をつけます。
>tokomaさん
くらだらない話しに付きあっていただいて、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
2011年12月31日土曜日
2011年12月26日月曜日
ロシア民謡風に語る1週間。
テュリャ テュリャテュリャ♪
■月曜: 会社の友だち4人と飲みにいく。
友だちに「死ぬまで飲んでやる」と豪語していたのだが、あっという間にフラフラになり、
2件目の店で寝る。さらに帰りのタクシーを途中で降りて、道端にポンプのように吐く。
周辺の皆さんには、たいへんな迷惑をおかけしてしまった。
まことに申しわけない。
■火曜~木曜: 今年後半、知りあいから何件かの頼みごとを受けたが、
なにもしないまま年の瀬に突入してしまい、えらいことになったと頭をかかえる。
もうこうなったら「病気のせい」作戦しかないと腹をくくる。
■金曜日: 1年に1度、オカルト系の友だちから「今年のオカルトニュース」を聞くのだが、
今回は8時間ぶっとおしの話になった。
どこをどう信じていいのやらという、途方もない話しを8時間聞き続けるのは
たいへんなことだったが、「宇宙人とのコンタクト」とか「ユダヤ人の陰謀」とか、
「2038年地球の危機」とか、もうそういうことに比べたら
自分の病気なんてちっぽけなもんだと思えてきた(笑)。
■土曜日: 奥さんの親戚にクリスマスケーキをもらう。
「もっとよこせ!」とケーキをいっぱい食べたら、お腹が苦しくなって困った。
■日曜日: 10時間寝る。
テュリャ テュリャテュリャ♪
恋人よこれが私の 一週間の仕事ですよ♫
■月曜: 会社の友だち4人と飲みにいく。
友だちに「死ぬまで飲んでやる」と豪語していたのだが、あっという間にフラフラになり、
2件目の店で寝る。さらに帰りのタクシーを途中で降りて、道端にポンプのように吐く。
周辺の皆さんには、たいへんな迷惑をおかけしてしまった。
まことに申しわけない。
■火曜~木曜: 今年後半、知りあいから何件かの頼みごとを受けたが、
なにもしないまま年の瀬に突入してしまい、えらいことになったと頭をかかえる。
もうこうなったら「病気のせい」作戦しかないと腹をくくる。
■金曜日: 1年に1度、オカルト系の友だちから「今年のオカルトニュース」を聞くのだが、
今回は8時間ぶっとおしの話になった。
どこをどう信じていいのやらという、途方もない話しを8時間聞き続けるのは
たいへんなことだったが、「宇宙人とのコンタクト」とか「ユダヤ人の陰謀」とか、
「2038年地球の危機」とか、もうそういうことに比べたら
自分の病気なんてちっぽけなもんだと思えてきた(笑)。
■土曜日: 奥さんの親戚にクリスマスケーキをもらう。
「もっとよこせ!」とケーキをいっぱい食べたら、お腹が苦しくなって困った。
■日曜日: 10時間寝る。
テュリャ テュリャテュリャ♪
恋人よこれが私の 一週間の仕事ですよ♫
2011年12月16日金曜日
ゼヴァリンその13:4カ月(+6日)経過。
ゼヴァリンの治療から4カ月以上たった。
もう副作用がどうのこうのと言う時期は過ぎたのだが、やっぱりだるさがある。
これは副作用でなく実は年のせいで、一生続くんじゃないかと思ったりして
いやーな気分になったりもする。
空咳が出たり、尾てい骨の左側が痛かったりと、気になることもあるが、
大したことはないので放置している。
問題はないが調子が良いわけでもない。
ただ、
金曜の
夜中になると
むくむくと元気が…
そ、それは、ひょとして「怠け病」ではないですか?
もう副作用がどうのこうのと言う時期は過ぎたのだが、やっぱりだるさがある。
これは副作用でなく実は年のせいで、一生続くんじゃないかと思ったりして
いやーな気分になったりもする。
空咳が出たり、尾てい骨の左側が痛かったりと、気になることもあるが、
大したことはないので放置している。
問題はないが調子が良いわけでもない。
ただ、
金曜の
夜中になると
むくむくと元気が…
そ、それは、ひょとして「怠け病」ではないですか?
コメントお礼
>tokomaさん
通院を忘れるほどって、何だかたいへんなことがあったんでしょうか?
まあ、年末はゆっくりできるといいですね。
函館で飲んだtokomaさんの写真を見て、うらやましかったですよ、まざりたいなと。
わたしはチャリンコしか乗れませんけど…。
通院を忘れるほどって、何だかたいへんなことがあったんでしょうか?
まあ、年末はゆっくりできるといいですね。
函館で飲んだtokomaさんの写真を見て、うらやましかったですよ、まざりたいなと。
わたしはチャリンコしか乗れませんけど…。
2011年12月13日火曜日
悪性リンパ腫のイメージ
今さらこんなことを言うのもなんだが、
世の中の人たちは、悪性リンパ腫という病気に、何のイメージも持っていない。
知識がないというのはもちろんだが、悪性リンパ腫と聞いても、
頭の中に映像が浮かばないんじゃないだろうか?
でも、たまーに知っている人もいるわけで、その人たちはこの病気に
どんなイメージがあるのか、興味がある。
調べる方法を考えたのだが、「Google 画像検索」は使えるような気がした。
ネットにある画像で人の頭の中身がわかるのか、という疑問はあるが、
悪性リンパ腫について人が思い浮かべるイメージって、
ネットも現実世界も、そうそうかけ離れたものにはならないんじゃないか?
Google 画像検索が、そんな共通性を垣間見せてくれるかもしれない。
ということで、やってみた。
*今回は、気持ちの良くない画像が表示される場合もあるので、注意をお願いしたい。
↓クリック
←こういう画像だ
これを見ても何が何やらと思うかもしれないが、
画像には説明図やグラフが多い。
それらは、文章を図解したもので、「イメージ」とは違うんじゃないかと思う。
で、説明図やグラフ を省いていくと、ちょっと見えてくるものがある。
画像の中で、目立つのは
・染色された細胞
・喉にできた腫瘍、皮膚症状(他の病気のものもある)、腫瘍の塊(犬のものもある)
・悪性リンパ腫にかかった有名人(愛華みれ、SOPHIAの都啓一、アンディ・ホイットフィールド)
・CT、PET、MRIなどの画像
・犬
などだ。
ビジュアル的には、染色された細胞と腫瘍がメインで、
そこに他の画像が混在してまとまりがない感じ。
つまり、悪性リンパ腫には、血液の病気と腫瘍という、2つの側面があり、
そのうえ名前に「リンパ」がついていたりして、
病気のイメージがわかりにくくなっているんじゃないか。
液体で固体でしかもプリン、みたいな。
この例えで、さらにわかりにくさがアップした気もするが…。
ちょっと比較してみようと思って、白血病のイメージも検索してみた。
こちらも説明図やグラフ を省略してみると、染色された細胞の写真が目立つ。
夏目雅子、本田美奈子、めざましテレビの大塚範一など有名人の写真もある。
動物でいうとネコということもわかるが、
特に目をひくのは幼児の写真だ。
小児白血病と闘う子供の存在が、世の中の人たちに深い印象を与えているのだろう。
白血病も、わかりにくいことはわかりにくいが、
「血液の病気と子供」という、もう少しはっきりしたイメージがあると言える。
福島の原発問題もあり、このイメージは、もっとシャープになっていくと思う。
われわれの病気は、やっぱりわかってもらえないのか。
ならば、先進国アメリカでは悪性リンパ腫のイメージだって明確なんじゃないかと思って、
Googleアメリカの画像検索をしてみた。
あらら、↑これは見ないほうがいいかもしれない(注意)。
これなら日本人のあやふやなイメージのほうがマシだった。
病気のイメージなんて、ないものねだりでしたよ…。
2011年12月10日土曜日
この世の極楽を企画する。
体調が良くなってきたので、やりたいことをやってやるぜ!
というわけで、先週検査があると嘘をついて会社を早退した。
↓こういう計画を立てたのである。
【やりたいこと計画】
■マンガ喫茶。
キャラメルコーンを食べながら、ゆったりとマンガを読む。
■メイドさんと麻雀をやってみる。
会社の友だちと3人で、メイドさんが相手をしてくれる秋葉原の雀荘で楽しく遊ぶ。
■酒を飲んで騒ぐ。
3人で居酒屋かなんかに行ってバカ騒ぎ。
改めて文字にしてみると、とんでもなくがっかりな計画なのだが、
極楽に行くような気分で実行したわけである。
で、その結果、
【やりたいこと実行結果】
■マンガ喫茶。
店の中に入ってまわりを見回すと、こういう場所って細菌やウィルスの温床なんじゃないかと
心配になってきて、マンガを読んでもいまひとつ没頭できない。
キャラメルコーンがお腹にたまって、なんだか体調も悪くなってくる。
■メイドさんと麻雀をやってみる。
よく考えれば麻雀をやっていたのは30年くらい前だ。
サイコロの目が出てても、どこから牌を取りはじめるのかすらわからなくなっていた。
さらに、配牌を逆周りに取ってしまったり、牌を取るのを忘れたりと珍プレー続出。
メイドさんの顔がみるみる険しくなっていく。
(もともとメイドさんと言うより妖怪さん…)
友だち2人は麻雀に詳しいので、なんとかゲームは続けられたが、3回やって3回ビリ。
■酒を飲んで騒ぐ。
麻雀をやっていたら時間が遅くなってしまい、秋葉原で解散となった。
一人になってしまったが、こうなったら絶対酒を飲んでやると、地元の駅前で店をさがす。
うどん屋が見つかったので、入ってみると小汚い店だった。
そこで「担々うどん」をつまみに、ビール大瓶2本を、ほとんど一気飲みしたら
気分がどんどん悪くなってきた。
帰ろうと立ち上がると、予想以上に体がふらついていて、持っていたコートで
隣のテーブルに置いてある爪楊枝入れと、醤油差しをたたき落として床にぶちまける。
「いいんですよ」という店員さんの親切に甘えて、
すみません、すみませんと謝りながら店を出た。
半泣きになりながら家に帰りましたよ。
というわけで、先週検査があると嘘をついて会社を早退した。
↓こういう計画を立てたのである。
【やりたいこと計画】
■マンガ喫茶。
キャラメルコーンを食べながら、ゆったりとマンガを読む。
■メイドさんと麻雀をやってみる。
会社の友だちと3人で、メイドさんが相手をしてくれる秋葉原の雀荘で楽しく遊ぶ。
■酒を飲んで騒ぐ。
3人で居酒屋かなんかに行ってバカ騒ぎ。
改めて文字にしてみると、とんでもなくがっかりな計画なのだが、
極楽に行くような気分で実行したわけである。
で、その結果、
【やりたいこと実行結果】
■マンガ喫茶。
店の中に入ってまわりを見回すと、こういう場所って細菌やウィルスの温床なんじゃないかと
心配になってきて、マンガを読んでもいまひとつ没頭できない。
キャラメルコーンがお腹にたまって、なんだか体調も悪くなってくる。
■メイドさんと麻雀をやってみる。
よく考えれば麻雀をやっていたのは30年くらい前だ。
サイコロの目が出てても、どこから牌を取りはじめるのかすらわからなくなっていた。
さらに、配牌を逆周りに取ってしまったり、牌を取るのを忘れたりと珍プレー続出。
メイドさんの顔がみるみる険しくなっていく。
(もともとメイドさんと言うより妖怪さん…)
友だち2人は麻雀に詳しいので、なんとかゲームは続けられたが、3回やって3回ビリ。
■酒を飲んで騒ぐ。
麻雀をやっていたら時間が遅くなってしまい、秋葉原で解散となった。
一人になってしまったが、こうなったら絶対酒を飲んでやると、地元の駅前で店をさがす。
うどん屋が見つかったので、入ってみると小汚い店だった。
そこで「担々うどん」をつまみに、ビール大瓶2本を、ほとんど一気飲みしたら
気分がどんどん悪くなってきた。
帰ろうと立ち上がると、予想以上に体がふらついていて、持っていたコートで
隣のテーブルに置いてある爪楊枝入れと、醤油差しをたたき落として床にぶちまける。
「いいんですよ」という店員さんの親切に甘えて、
すみません、すみませんと謝りながら店を出た。
半泣きになりながら家に帰りましたよ。
2011年12月4日日曜日
サリドマイドの数奇な運命。
レナリドミドという薬が気になっている。
以前の投稿では「レナリドマイド」と表記したが、レナリドミドの方が一般的のようだ。
商品名は、レブラミド(レブリミドということもあり)。
レナリドミドは、「サリドマイド」の誘導体である。誘導体というのは、
「母体の構造や性質を大幅に変えない程度の改変がなされた化合物」
ということで、素人的な感覚でいうと、親子の間柄の薬と思える。
サリドマイドという名前は、わたしくらいの年代の人間は
誰でも知っているんじゃないだろうか?
それも、とんでもなく悪いクスリというイメージで。
サリドマイドについてウィキペディアを見ると、↓こんなことが書かれている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%89%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%89
サリドマイドは、もともと抗てんかん薬として開発されたが、たいして効果はなかった。
その代わりに催眠性が認められたため、睡眠薬として発売された。
それまでの睡眠薬とくらべ、サリドマイドは効果がはやく、毒性もないということで、
処方箋のいらない睡眠薬として大人気になったそうだ。
アメリカでは、子供を寝かしつけるために使われたというし、
そんなわけで気楽に飲まれていたサリドマイドだが、
妊婦が飲むと四肢の発育不全の赤ん坊、いわゆるサリドマイド児が生まれ、大問題となった。
日本での被害者は300名以上、全世界での被害者は、およそ5800人とされている。
「薬害」のおそろしさを、初めて日本の人々に印象づけた薬だったと思う。
こんなことが起きると、薬としての運命は終わるはずなのだが、
1960年代、ハンセン病の皮膚症状に、サリドマイドが効果があることがわかった。
さらに、がん患者の体力消耗や食欲不振の原因である腫瘍壊死因子α(TN-)の
阻害作用が発見された。また、「血管新生阻害作用」もあることもわかってきた。
つまり、いろいろな可能性を持った薬であることが再認識されてきたのだ。
詳しいことは、ウィキペディアを見てほしい。
で、ここからが本題なのだが、
1998年、米国でサリドマイドが多発性骨髄腫の治療に有効であることが、はじめて報告された。
その後も有効性の報告が、国内外から数多く発表され、
2008年に多発性骨髄腫の治療薬として製造承認をうけた。
そして、サリドマイドの副作用を少なくし、効果を高めることをねらって開発された誘導体
レナリドミドが登場した。
いまレナリドミドは多発性骨髄腫だけでなく、MDS(骨髄異形成症候群)の
治療薬としても使われている。
多発性骨髄腫もMDSも、大きくいえば血液のがんだが、かなりかけ離れた病気なので、
ずいぶん守備範囲が広い薬があるもんだと思っていたら、
なんと、形質転換した濾胞性リンパ腫にも効果が期待されるというのだ。
↓ (1年前の情報だが)
http://www.cancerit.jp/xoops/modules/cancer_reference/index.php?page=article&storyid=865
これはすごいなと思っていたら、今年に入って再発・難治性マントル細胞リンパ腫に
対しても治験で効果を上げているという報告があった。
↓
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/icml2011/201106/520275.html
守備範囲が広いだけでなく、悪性度の高い病状にも効果を上げているということで、
これは今までにない作用メカニズムがあるのではないかと思って調べてみた。
図を見てもよくわからなかったのだが、実際いまのところは「色々な作用が総合的に効いている?」くらいしかわかっていないようだ。
どのポイントがいちばん効いているのか明らかになれば、
サリドマイド系の薬はさらに進化をするのではないだろうか?
形質転換をした濾胞性リンパ腫の場合、
リツキサンをはじめ既存の抗がん剤治療が効かなくなり、
移植まで持っていけないケースもある。
レナリドミドといったサリドマイド系の薬が、そうした状況を変える可能性があるかもしれない。
「悪魔の薬」なんて言われていたのに、ひょっとするとお世話になるかもしれないなんて、
不思議な気持ちになる。
しかし、レナリドミド、レナリドマイド、レブラミド、レブリミドと呼び方が多すぎて、
調べるのがたいへんだ。
はっきりしてくださいよ!
以前の投稿では「レナリドマイド」と表記したが、レナリドミドの方が一般的のようだ。
商品名は、レブラミド(レブリミドということもあり)。
レナリドミドは、「サリドマイド」の誘導体である。誘導体というのは、
「母体の構造や性質を大幅に変えない程度の改変がなされた化合物」
ということで、素人的な感覚でいうと、親子の間柄の薬と思える。
サリドマイドという名前は、わたしくらいの年代の人間は
誰でも知っているんじゃないだろうか?
それも、とんでもなく悪いクスリというイメージで。
サリドマイドについてウィキペディアを見ると、↓こんなことが書かれている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%89%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%89
サリドマイドは、もともと抗てんかん薬として開発されたが、たいして効果はなかった。
その代わりに催眠性が認められたため、睡眠薬として発売された。
それまでの睡眠薬とくらべ、サリドマイドは効果がはやく、毒性もないということで、
処方箋のいらない睡眠薬として大人気になったそうだ。
アメリカでは、子供を寝かしつけるために使われたというし、
日本でも、「自然な眠りを誘うイソミン・イソミン・イソミン・イソミン」なんていう
テレビコマーシャルが流れていたという。そんなわけで気楽に飲まれていたサリドマイドだが、
妊婦が飲むと四肢の発育不全の赤ん坊、いわゆるサリドマイド児が生まれ、大問題となった。
日本での被害者は300名以上、全世界での被害者は、およそ5800人とされている。
「薬害」のおそろしさを、初めて日本の人々に印象づけた薬だったと思う。
こんなことが起きると、薬としての運命は終わるはずなのだが、
1960年代、ハンセン病の皮膚症状に、サリドマイドが効果があることがわかった。
さらに、がん患者の体力消耗や食欲不振の原因である腫瘍壊死因子α(TN-)の
阻害作用が発見された。また、「血管新生阻害作用」もあることもわかってきた。
つまり、いろいろな可能性を持った薬であることが再認識されてきたのだ。
詳しいことは、ウィキペディアを見てほしい。
で、ここからが本題なのだが、
1998年、米国でサリドマイドが多発性骨髄腫の治療に有効であることが、はじめて報告された。
その後も有効性の報告が、国内外から数多く発表され、
2008年に多発性骨髄腫の治療薬として製造承認をうけた。
そして、サリドマイドの副作用を少なくし、効果を高めることをねらって開発された誘導体
レナリドミドが登場した。
いまレナリドミドは多発性骨髄腫だけでなく、MDS(骨髄異形成症候群)の
治療薬としても使われている。
多発性骨髄腫もMDSも、大きくいえば血液のがんだが、かなりかけ離れた病気なので、
ずいぶん守備範囲が広い薬があるもんだと思っていたら、
なんと、形質転換した濾胞性リンパ腫にも効果が期待されるというのだ。
↓ (1年前の情報だが)
http://www.cancerit.jp/xoops/modules/cancer_reference/index.php?page=article&storyid=865
これはすごいなと思っていたら、今年に入って再発・難治性マントル細胞リンパ腫に
対しても治験で効果を上げているという報告があった。
↓
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/icml2011/201106/520275.html
守備範囲が広いだけでなく、悪性度の高い病状にも効果を上げているということで、
これは今までにない作用メカニズムがあるのではないかと思って調べてみた。
図を見てもよくわからなかったのだが、実際いまのところは「色々な作用が総合的に効いている?」くらいしかわかっていないようだ。
どのポイントがいちばん効いているのか明らかになれば、
サリドマイド系の薬はさらに進化をするのではないだろうか?
形質転換をした濾胞性リンパ腫の場合、
リツキサンをはじめ既存の抗がん剤治療が効かなくなり、
移植まで持っていけないケースもある。
レナリドミドといったサリドマイド系の薬が、そうした状況を変える可能性があるかもしれない。
「悪魔の薬」なんて言われていたのに、ひょっとするとお世話になるかもしれないなんて、
不思議な気持ちになる。
しかし、レナリドミド、レナリドマイド、レブラミド、レブリミドと呼び方が多すぎて、
調べるのがたいへんだ。
はっきりしてくださいよ!
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