それが喉の中にするするっと入ってしまう。
長さは、ブラシ全体の4分の1くらい。
これが気管に入ったら死ぬ、かなりほんとに死ぬ。
あわてて喉に指を突っこんで取り出そうとしたが、
あわてて喉に指を突っこんで取り出そうとしたが、
かえって指先が、折れた歯ブラシを奥に押しこんでしまった。
焦って息を吸ったりしたら大変なことになると思い、
前傾姿勢になって、できるだけ静かに呼吸しながら、奥さんのところに行く。
たいへん、たいへん、たいへんですよ!
奥さんも驚いて背中をたたいてくれるが、歯ブラシは喉の深くに入っていくばかり。
こういう時は119番に電話すべきなのか、それとも耳鼻咽喉科に直接連絡したほうが
いいのかわからなくなって、奥さんはあたふたするし、わたしはあうあうする。
結局、血液内科の主治医に電話をして、耳鼻咽喉科か胃腸科を受診するように言われ、
タクシーでいつもの病院に行くことになった。
その頃には、歯ブラシは気管でなく、食道におりていく感じがしてきた。
ブラシのゴツゴツ感と、歯磨き粉のミント感が、喉と胃の中間あたりでしている。
で、へんな余裕もでてきて、会社に電話をする。出たのは後輩社員。
「ちょっと、変なことなんだが、たいへんなんだ!」
「どうしたんですか?」
「歯ブラシが折れて喉に詰まった」
「歯ブラシが?」
「えらいことなんで、午前中は病院に行く」
「何かよくわかりませんが、たいへんですね、お大事にしてください」
結局、主治医がわざわざ待ち合い室にやってきてくれ、消化器内科にまわしてもらい、
内視鏡で歯ブラシを取りだしてもらった。
内視鏡の担当医に聞くと、飲みこんだ歯ブラシは自然に排出されるにはちょっと大きく、
腸に詰まりかねないとのことだった。
ありがとう、主治医。
で、午後になって会社に出てみると、電話に出た後輩社員によって
このネタが社内中に広がっていて、
「会社に遅れる理由としては、生まれて初めてで画期的だった」と
みんなから大好評であった。
そんなことで評判とってバカ丸出しですよ!
1 件のコメント:
(-_-;)とっても・・・・歯ぶなかったですね!・・・順調に回復してきているようで安心しましたが・・・その他の事で、命落としてたら、たまんないっていうかーたまんないですね(^。^) お大事に! 北海道の今朝の気温3℃(*_*) あっ来春から率気酸の維持療法やることになりましたよ。PET不合格でした(゜o゜)
コメントを投稿