やっぱり酒は百薬の長、飲んだら体調もばっちり回復!
なんて期待していたら、空振りだった。
ちょっと歩くと息が切れ、息が切れて立ち止まると地面が揺れている。
そんな感じで会社をふらふらしていたら、後輩社員に昼飯を食べないかとさそわれた。
で、「飯を食う金がない」ときっぱり断わる(ホントに金がない)。
じゃあ、会議室で話でも聞いてくださいというので、それならばということになった。
会議室で、後輩は弁当を食べ、わたしは水を飲む。
うつ病なんです、と後輩が言う。
本当は食べたくなんかないんですが、食べないと痩せるばかりで、
しかたないんです、いまも砂を噛んでいるみたいです。
抗鬱剤と、精神安定剤と、睡眠薬をもらって飲んでます。
每日がつらいんです、と。
そりゃあたいへんだと、水を飲みながらわたしは言う。
でも、そのつらさは、感覚的にまったくわからない。
ブルーさんの、病気はどうなんですかと後輩が聞く。
いま治療の副作用でふらふらしていて、10年以内にそれなりの確率で死ぬかもと言うと、
なんだか、よくわからないモノののように、こっちを見ている。
むこうも感覚的に理解できないんだなと思う。
その後、ふたりとも理解できないまま、お互い自分のことを話した。
後輩はうつ病になって、会社を7カ月休んだこと、
奥さんは、うつ病の自分にだんだん我慢ができなくなっていること、
今の仕事は、精神的にいいとは思えないこと、
でも、自分が会社に役立てる仕事はきっとあるはずで、
評価などはいらないから、それをコツコツとやっていきたいということを話す。
わたしは、家と会社を往復するだけのような、こんな状態で死んでたまるか、
くだらない仕事を入れて邪魔するんじゃないぞ、このクソ会社、
でも、もっと金をよこせ的なことを言った。
「そうそう、そうだよねー」みたいな共感はお互いなし。
前向きな結論もなし。
じゃあ、話したことは時間の無駄だったのかというと、
そうは思えないのだ。
これを書きながら「そうは思えない」理由をずっと考えていたんだが、
結局わからない。
また、読んでがっかり文章書いちゃいましたよ。
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