2012年3月25日日曜日

ゾンビという生き方。

今回もくだらない話。

テレビをちゃんと見ることがなくなった。
家ではだいたいテレビつけっぱなし状態なんだが、
実際見ていることが多いのは、膝の上に広げたノートPCの画面だ。
で、時々テレビが何やら刺激的な言葉や音を発すると、そっちの画面に注目する。

家族も同じような状態で、続きもののドラマなんて誰も見なくなった。
せっかく金を払ってケーブルテレビに加入しているのに、これではいかんと思い、
いろいろ探したすえにFoxチャンネル(無料)の「ウォーキング・デッド」という
ドラマシリーズを見つけた。
ゾンビものである。
ホラーが大好きなのだ。

話としては、アメリカ中の街がゾンビだらけになっちゃって、わずかに生き残った人間が
農場に集まって暮らし始めるという、まあそれだけのことなんだが、
ホラーというよりは、極限状態におちいった人々の心理ドラマみたいなものが中心になっている。

というわけで、毎週極限アメリカ人の心理ドラマを見るはめになる。
仲間同士で言い争い、殴りあい、銃やナイフを突きつけて怒鳴りちらし、
他の生き残り集団と戦闘開始。
別にたいしたことでもないのに、みんなでエキサイトし放題。
アメリカ人は、こういう内容にリアリティを感じるくらい
エキサイティングな生活を每日やってんのか?

何回か見ているうちに、「こんなんだったらゾンビのほうがマシじゃないか?」と
思うようになってきた。

病気のことなんか気にする必要もないし(そもそも死んでるし)、
「あーまた月曜から会社かよ」と憂鬱になることもない。
每日ふらふら街を散歩して、腹が空いたら人間を見つけてむしゃむしゃ食う。
人よりいい暮らしとか、社会的地位がどうのこうのなんて考えることもない。
しかも番組内のゾンビは、互いに争うこともなく、人間よりもよっぽど平和的にふらふらしている。

もしかすると「ウォーキング・デッド」の作者は、そういうゾンビ的な生き方が
本当の人間らしさという深いテーマを、視聴者に訴えたいんじゃないかと思ってしまうくらいだ。
ま、違うだろうが。

そういうわけで
いま「あなたが目指す人間像は?」 なんて質問されたら、
↓「これです」と答えてしまいそうだ。人間とはちょっと違うけど。




これはこれで
平穏な日々
















でも、わたしの場合、ゾンビ化した 15分後くらいに人間に頭を撃たれて
一巻の終わりになりそうな気がしますよ。

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