「んー、」
血液データを見た主治医は、ちょっとそんな顔をしたが、
「問題ないでしょう」と言った。
月曜の朝からすっきりしないわたしは、↑これを見せてもらっても質問する気力がちょっとない。
次は3月の終わりに診察を受けることにして、5分ほどで診察は終わった。
今になって考えると、この長期間の血液データの低調ぶりについては、
■体を動かさないので、骨髄も怠けている。
■ベンダムスチン+ゼヴァリンの連続治療で、骨髄抑制が長期化している。
■リンパ腫が治っていない。
■別の原因がある。 (骨髄異形成症候群など)
といった可能性を思いつくのだが、そんなことは3月に聞けばいいや。
面倒くさくなったんで、もう寝ますよ。
2012年1月23日月曜日
2012年1月15日日曜日
怠惰。
休みになると、一歩も外に出ない。
せっかく金をかけて治療したのに(健康保険の金が大部分だが)、この怠惰ぶり。
これでいいのか?
ブリューゲルの
「怠惰」
「怠惰は人を無力にさせて
神経を枯らし、
人をまったく役立たずにする」
生まれつき怠け者のわたしでも、ちょっと心配になってきましたよ。
せっかく金をかけて治療したのに(健康保険の金が大部分だが)、この怠惰ぶり。
これでいいのか?
ブリューゲルの
「怠惰」
(実はこれ、「ウォーリーを探せ」をパクった「ブルーくんを探せ」)
「怠惰は人を無力にさせて
神経を枯らし、
人をまったく役立たずにする」
生まれつき怠け者のわたしでも、ちょっと心配になってきましたよ。
コメントお礼
>tokomaさん
病気の原因をすっかり電磁波のせいにしようとしてますが、リンパ腫になる前の5年間は
最低の生活をしてたので、なんとも言えませんが。
>レルさん
再発治療うまくいったんですね。
寛解が4~5年くらい続いてくれれば、また新しい治療法も登場するような気がします。
病気の原因をすっかり電磁波のせいにしようとしてますが、リンパ腫になる前の5年間は
最低の生活をしてたので、なんとも言えませんが。
>レルさん
再発治療うまくいったんですね。
寛解が4~5年くらい続いてくれれば、また新しい治療法も登場するような気がします。
2012年1月9日月曜日
公害使用学校仕事を愛しています。
わたしの会社には、悪性リンパ腫の既往者が3人いる(わたし含む)。
全員が男でホジキンリンパ腫が1名、非ホジキンが2名。
あと、10年ほど前に退職した女性がT細胞系のリンパ腫で骨髄移植を受けている。日本では悪性リンパ腫の発症率は、だいたい10万人に10人らしい。
わたしの会社の場合、知っているだけで4人も悪性リンパ腫にかかった人間がいるわけで、
社員数から考えると、とんでもなく高い発症率になっている。
ひょっとして、日本の悪性リンパ腫患者数がどんどん増えていて、
その状況を会社が先取りしてるんじゃないかと思って調べてみた。
国立がん研究センター
「がん情報サービス」より
発症率(罹患率)としては2005年までのデータしかないが、確実に増えている。
その原因として「高齢化」、「検査技術の高度化」、「HIVが原因の発症」、
「生活の欧米化」があげられているようだ。
はっきりしない場合は、みんな欧米かっ!
中国の研究者はもう少し具体的に増加の原因を推測している。
「環境汚染、生活、オフィス労働者の増加、使用圧力、長い時間の携帯電話、
コンピューター、その他の電子放射環境のペースの加速の増加
女の子かなりよく染毛、太り過ぎの子供たちや家族非装飾材料、
リンパ腫、毎年の高発生率につながるから公害使用学校仕事を愛しています」
(翻訳文まま、青字は意味不明)
わたしの職場は化学物質や放射線を取り扱っていはいないが、
長い時間の携帯電話や、コンピューター、徹夜仕事、暴飲暴食などは
ばっちり装備されている(他の職場も同じかもしれないが)。
わたしも30年ほどそうした環境で仕事をしてきたんだから、なるべくしてなったと思うしかない。
同じように無茶な仕事をしている若い社員の耳元で、
「そんなことやってると悪性リンパ腫になっちゃうよ」と囁いてあげたいが、
まあ、嫌がらせにしかならないだろうな。
ということで、今日は失礼しますよ。
2012年1月4日水曜日
新年の抱負特になし。
おおっ、目が覚めたらもう1月4日、明日から会社じゃないか!
というのは大げさだが、なんだかそんな気分だ。
だいぶ遅くなったが、昨年のことをふり返ると、
余震でぐらぐら揺れる点滴台を押さえている、再発入院中の光景が思い浮かぶ。
自分はもうここで死んでしまうのかと思ったし、反対に死ぬわけないという妙な自信もあった。
日本中がたいへんなことになっているんだから、自分一人の命なんてどうなのよと考えたし、
治療を終えてさっさと退院するのが当然だとも考えていた。
そういうわけのわからない思いがあった。
もうひとつ、再発したことで、自分は最終的に濾胞性リンパ腫で死ぬ確率が
やっぱり高いのだと、あらためて感じた。
そう考えると、いつかまた襲いかかってくるであろうこの病気が、
恐ろしかったり、嫌だったり、不快だったりはするが、
反面、なんというか悪の親玉みたいな不気味な力でわたしを惹きつけた。
悪性リンパ腫について調べるほど、がんという病気の不思議や、
どこまでも複雑な人の体の深淵を見た気がした。
7行くらいぐだぐだと書いたが、ひとことで言うと「怖いもの見たさ」なのだ。
自分の体の中に、超絶お化け屋敷が入っているみたいな…。
そういうわけで、たぶん今年も悪性リンパ腫について、あれこれ素人調べをするんだろう。
で、けっきょく人生の無駄遣いですよ。
というのは大げさだが、なんだかそんな気分だ。
だいぶ遅くなったが、昨年のことをふり返ると、
余震でぐらぐら揺れる点滴台を押さえている、再発入院中の光景が思い浮かぶ。
自分はもうここで死んでしまうのかと思ったし、反対に死ぬわけないという妙な自信もあった。
日本中がたいへんなことになっているんだから、自分一人の命なんてどうなのよと考えたし、
治療を終えてさっさと退院するのが当然だとも考えていた。
そういうわけのわからない思いがあった。
もうひとつ、再発したことで、自分は最終的に濾胞性リンパ腫で死ぬ確率が
やっぱり高いのだと、あらためて感じた。
そう考えると、いつかまた襲いかかってくるであろうこの病気が、
恐ろしかったり、嫌だったり、不快だったりはするが、
反面、なんというか悪の親玉みたいな不気味な力でわたしを惹きつけた。
悪性リンパ腫について調べるほど、がんという病気の不思議や、
どこまでも複雑な人の体の深淵を見た気がした。
7行くらいぐだぐだと書いたが、ひとことで言うと「怖いもの見たさ」なのだ。
自分の体の中に、超絶お化け屋敷が入っているみたいな…。
そういうわけで、たぶん今年も悪性リンパ腫について、あれこれ素人調べをするんだろう。
で、けっきょく人生の無駄遣いですよ。
2011年12月31日土曜日
コメントお礼
> Yoikochan34さん
もうなんと言うか、このままやっていくと、来年また病院送りになりそうなんで気をつけます。
>tokomaさん
くらだらない話しに付きあっていただいて、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
もうなんと言うか、このままやっていくと、来年また病院送りになりそうなんで気をつけます。
>tokomaさん
くらだらない話しに付きあっていただいて、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
2011年12月26日月曜日
ロシア民謡風に語る1週間。
テュリャ テュリャテュリャ♪
■月曜: 会社の友だち4人と飲みにいく。
友だちに「死ぬまで飲んでやる」と豪語していたのだが、あっという間にフラフラになり、
2件目の店で寝る。さらに帰りのタクシーを途中で降りて、道端にポンプのように吐く。
周辺の皆さんには、たいへんな迷惑をおかけしてしまった。
まことに申しわけない。
■火曜~木曜: 今年後半、知りあいから何件かの頼みごとを受けたが、
なにもしないまま年の瀬に突入してしまい、えらいことになったと頭をかかえる。
もうこうなったら「病気のせい」作戦しかないと腹をくくる。
■金曜日: 1年に1度、オカルト系の友だちから「今年のオカルトニュース」を聞くのだが、
今回は8時間ぶっとおしの話になった。
どこをどう信じていいのやらという、途方もない話しを8時間聞き続けるのは
たいへんなことだったが、「宇宙人とのコンタクト」とか「ユダヤ人の陰謀」とか、
「2038年地球の危機」とか、もうそういうことに比べたら
自分の病気なんてちっぽけなもんだと思えてきた(笑)。
■土曜日: 奥さんの親戚にクリスマスケーキをもらう。
「もっとよこせ!」とケーキをいっぱい食べたら、お腹が苦しくなって困った。
■日曜日: 10時間寝る。
テュリャ テュリャテュリャ♪
恋人よこれが私の 一週間の仕事ですよ♫
■月曜: 会社の友だち4人と飲みにいく。
友だちに「死ぬまで飲んでやる」と豪語していたのだが、あっという間にフラフラになり、
2件目の店で寝る。さらに帰りのタクシーを途中で降りて、道端にポンプのように吐く。
周辺の皆さんには、たいへんな迷惑をおかけしてしまった。
まことに申しわけない。
■火曜~木曜: 今年後半、知りあいから何件かの頼みごとを受けたが、
なにもしないまま年の瀬に突入してしまい、えらいことになったと頭をかかえる。
もうこうなったら「病気のせい」作戦しかないと腹をくくる。
■金曜日: 1年に1度、オカルト系の友だちから「今年のオカルトニュース」を聞くのだが、
今回は8時間ぶっとおしの話になった。
どこをどう信じていいのやらという、途方もない話しを8時間聞き続けるのは
たいへんなことだったが、「宇宙人とのコンタクト」とか「ユダヤ人の陰謀」とか、
「2038年地球の危機」とか、もうそういうことに比べたら
自分の病気なんてちっぽけなもんだと思えてきた(笑)。
■土曜日: 奥さんの親戚にクリスマスケーキをもらう。
「もっとよこせ!」とケーキをいっぱい食べたら、お腹が苦しくなって困った。
■日曜日: 10時間寝る。
テュリャ テュリャテュリャ♪
恋人よこれが私の 一週間の仕事ですよ♫
2011年12月16日金曜日
ゼヴァリンその13:4カ月(+6日)経過。
ゼヴァリンの治療から4カ月以上たった。
もう副作用がどうのこうのと言う時期は過ぎたのだが、やっぱりだるさがある。
これは副作用でなく実は年のせいで、一生続くんじゃないかと思ったりして
いやーな気分になったりもする。
空咳が出たり、尾てい骨の左側が痛かったりと、気になることもあるが、
大したことはないので放置している。
問題はないが調子が良いわけでもない。
ただ、
金曜の
夜中になると
むくむくと元気が…
そ、それは、ひょとして「怠け病」ではないですか?
もう副作用がどうのこうのと言う時期は過ぎたのだが、やっぱりだるさがある。
これは副作用でなく実は年のせいで、一生続くんじゃないかと思ったりして
いやーな気分になったりもする。
空咳が出たり、尾てい骨の左側が痛かったりと、気になることもあるが、
大したことはないので放置している。
問題はないが調子が良いわけでもない。
ただ、
金曜の
夜中になると
むくむくと元気が…
そ、それは、ひょとして「怠け病」ではないですか?
コメントお礼
>tokomaさん
通院を忘れるほどって、何だかたいへんなことがあったんでしょうか?
まあ、年末はゆっくりできるといいですね。
函館で飲んだtokomaさんの写真を見て、うらやましかったですよ、まざりたいなと。
わたしはチャリンコしか乗れませんけど…。
通院を忘れるほどって、何だかたいへんなことがあったんでしょうか?
まあ、年末はゆっくりできるといいですね。
函館で飲んだtokomaさんの写真を見て、うらやましかったですよ、まざりたいなと。
わたしはチャリンコしか乗れませんけど…。
2011年12月13日火曜日
悪性リンパ腫のイメージ
今さらこんなことを言うのもなんだが、
世の中の人たちは、悪性リンパ腫という病気に、何のイメージも持っていない。
知識がないというのはもちろんだが、悪性リンパ腫と聞いても、
頭の中に映像が浮かばないんじゃないだろうか?
でも、たまーに知っている人もいるわけで、その人たちはこの病気に
どんなイメージがあるのか、興味がある。
調べる方法を考えたのだが、「Google 画像検索」は使えるような気がした。
ネットにある画像で人の頭の中身がわかるのか、という疑問はあるが、
悪性リンパ腫について人が思い浮かべるイメージって、
ネットも現実世界も、そうそうかけ離れたものにはならないんじゃないか?
Google 画像検索が、そんな共通性を垣間見せてくれるかもしれない。
ということで、やってみた。
*今回は、気持ちの良くない画像が表示される場合もあるので、注意をお願いしたい。
↓クリック
←こういう画像だ
これを見ても何が何やらと思うかもしれないが、
画像には説明図やグラフが多い。
それらは、文章を図解したもので、「イメージ」とは違うんじゃないかと思う。
で、説明図やグラフ を省いていくと、ちょっと見えてくるものがある。
画像の中で、目立つのは
・染色された細胞
・喉にできた腫瘍、皮膚症状(他の病気のものもある)、腫瘍の塊(犬のものもある)
・悪性リンパ腫にかかった有名人(愛華みれ、SOPHIAの都啓一、アンディ・ホイットフィールド)
・CT、PET、MRIなどの画像
・犬
などだ。
ビジュアル的には、染色された細胞と腫瘍がメインで、
そこに他の画像が混在してまとまりがない感じ。
つまり、悪性リンパ腫には、血液の病気と腫瘍という、2つの側面があり、
そのうえ名前に「リンパ」がついていたりして、
病気のイメージがわかりにくくなっているんじゃないか。
液体で固体でしかもプリン、みたいな。
この例えで、さらにわかりにくさがアップした気もするが…。
ちょっと比較してみようと思って、白血病のイメージも検索してみた。
こちらも説明図やグラフ を省略してみると、染色された細胞の写真が目立つ。
夏目雅子、本田美奈子、めざましテレビの大塚範一など有名人の写真もある。
動物でいうとネコということもわかるが、
特に目をひくのは幼児の写真だ。
小児白血病と闘う子供の存在が、世の中の人たちに深い印象を与えているのだろう。
白血病も、わかりにくいことはわかりにくいが、
「血液の病気と子供」という、もう少しはっきりしたイメージがあると言える。
福島の原発問題もあり、このイメージは、もっとシャープになっていくと思う。
われわれの病気は、やっぱりわかってもらえないのか。
ならば、先進国アメリカでは悪性リンパ腫のイメージだって明確なんじゃないかと思って、
Googleアメリカの画像検索をしてみた。
あらら、↑これは見ないほうがいいかもしれない(注意)。
これなら日本人のあやふやなイメージのほうがマシだった。
病気のイメージなんて、ないものねだりでしたよ…。
2011年12月10日土曜日
この世の極楽を企画する。
体調が良くなってきたので、やりたいことをやってやるぜ!
というわけで、先週検査があると嘘をついて会社を早退した。
↓こういう計画を立てたのである。
【やりたいこと計画】
■マンガ喫茶。
キャラメルコーンを食べながら、ゆったりとマンガを読む。
■メイドさんと麻雀をやってみる。
会社の友だちと3人で、メイドさんが相手をしてくれる秋葉原の雀荘で楽しく遊ぶ。
■酒を飲んで騒ぐ。
3人で居酒屋かなんかに行ってバカ騒ぎ。
改めて文字にしてみると、とんでもなくがっかりな計画なのだが、
極楽に行くような気分で実行したわけである。
で、その結果、
【やりたいこと実行結果】
■マンガ喫茶。
店の中に入ってまわりを見回すと、こういう場所って細菌やウィルスの温床なんじゃないかと
心配になってきて、マンガを読んでもいまひとつ没頭できない。
キャラメルコーンがお腹にたまって、なんだか体調も悪くなってくる。
■メイドさんと麻雀をやってみる。
よく考えれば麻雀をやっていたのは30年くらい前だ。
サイコロの目が出てても、どこから牌を取りはじめるのかすらわからなくなっていた。
さらに、配牌を逆周りに取ってしまったり、牌を取るのを忘れたりと珍プレー続出。
メイドさんの顔がみるみる険しくなっていく。
(もともとメイドさんと言うより妖怪さん…)
友だち2人は麻雀に詳しいので、なんとかゲームは続けられたが、3回やって3回ビリ。
■酒を飲んで騒ぐ。
麻雀をやっていたら時間が遅くなってしまい、秋葉原で解散となった。
一人になってしまったが、こうなったら絶対酒を飲んでやると、地元の駅前で店をさがす。
うどん屋が見つかったので、入ってみると小汚い店だった。
そこで「担々うどん」をつまみに、ビール大瓶2本を、ほとんど一気飲みしたら
気分がどんどん悪くなってきた。
帰ろうと立ち上がると、予想以上に体がふらついていて、持っていたコートで
隣のテーブルに置いてある爪楊枝入れと、醤油差しをたたき落として床にぶちまける。
「いいんですよ」という店員さんの親切に甘えて、
すみません、すみませんと謝りながら店を出た。
半泣きになりながら家に帰りましたよ。
というわけで、先週検査があると嘘をついて会社を早退した。
↓こういう計画を立てたのである。
【やりたいこと計画】
■マンガ喫茶。
キャラメルコーンを食べながら、ゆったりとマンガを読む。
■メイドさんと麻雀をやってみる。
会社の友だちと3人で、メイドさんが相手をしてくれる秋葉原の雀荘で楽しく遊ぶ。
■酒を飲んで騒ぐ。
3人で居酒屋かなんかに行ってバカ騒ぎ。
改めて文字にしてみると、とんでもなくがっかりな計画なのだが、
極楽に行くような気分で実行したわけである。
で、その結果、
【やりたいこと実行結果】
■マンガ喫茶。
店の中に入ってまわりを見回すと、こういう場所って細菌やウィルスの温床なんじゃないかと
心配になってきて、マンガを読んでもいまひとつ没頭できない。
キャラメルコーンがお腹にたまって、なんだか体調も悪くなってくる。
■メイドさんと麻雀をやってみる。
よく考えれば麻雀をやっていたのは30年くらい前だ。
サイコロの目が出てても、どこから牌を取りはじめるのかすらわからなくなっていた。
さらに、配牌を逆周りに取ってしまったり、牌を取るのを忘れたりと珍プレー続出。
メイドさんの顔がみるみる険しくなっていく。
(もともとメイドさんと言うより妖怪さん…)
友だち2人は麻雀に詳しいので、なんとかゲームは続けられたが、3回やって3回ビリ。
■酒を飲んで騒ぐ。
麻雀をやっていたら時間が遅くなってしまい、秋葉原で解散となった。
一人になってしまったが、こうなったら絶対酒を飲んでやると、地元の駅前で店をさがす。
うどん屋が見つかったので、入ってみると小汚い店だった。
そこで「担々うどん」をつまみに、ビール大瓶2本を、ほとんど一気飲みしたら
気分がどんどん悪くなってきた。
帰ろうと立ち上がると、予想以上に体がふらついていて、持っていたコートで
隣のテーブルに置いてある爪楊枝入れと、醤油差しをたたき落として床にぶちまける。
「いいんですよ」という店員さんの親切に甘えて、
すみません、すみませんと謝りながら店を出た。
半泣きになりながら家に帰りましたよ。
2011年12月4日日曜日
サリドマイドの数奇な運命。
レナリドミドという薬が気になっている。
以前の投稿では「レナリドマイド」と表記したが、レナリドミドの方が一般的のようだ。
商品名は、レブラミド(レブリミドということもあり)。
レナリドミドは、「サリドマイド」の誘導体である。誘導体というのは、
「母体の構造や性質を大幅に変えない程度の改変がなされた化合物」
ということで、素人的な感覚でいうと、親子の間柄の薬と思える。
サリドマイドという名前は、わたしくらいの年代の人間は
誰でも知っているんじゃないだろうか?
それも、とんでもなく悪いクスリというイメージで。
サリドマイドについてウィキペディアを見ると、↓こんなことが書かれている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%89%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%89
サリドマイドは、もともと抗てんかん薬として開発されたが、たいして効果はなかった。
その代わりに催眠性が認められたため、睡眠薬として発売された。
それまでの睡眠薬とくらべ、サリドマイドは効果がはやく、毒性もないということで、
処方箋のいらない睡眠薬として大人気になったそうだ。
アメリカでは、子供を寝かしつけるために使われたというし、
そんなわけで気楽に飲まれていたサリドマイドだが、
妊婦が飲むと四肢の発育不全の赤ん坊、いわゆるサリドマイド児が生まれ、大問題となった。
日本での被害者は300名以上、全世界での被害者は、およそ5800人とされている。
「薬害」のおそろしさを、初めて日本の人々に印象づけた薬だったと思う。
こんなことが起きると、薬としての運命は終わるはずなのだが、
1960年代、ハンセン病の皮膚症状に、サリドマイドが効果があることがわかった。
さらに、がん患者の体力消耗や食欲不振の原因である腫瘍壊死因子α(TN-)の
阻害作用が発見された。また、「血管新生阻害作用」もあることもわかってきた。
つまり、いろいろな可能性を持った薬であることが再認識されてきたのだ。
詳しいことは、ウィキペディアを見てほしい。
で、ここからが本題なのだが、
1998年、米国でサリドマイドが多発性骨髄腫の治療に有効であることが、はじめて報告された。
その後も有効性の報告が、国内外から数多く発表され、
2008年に多発性骨髄腫の治療薬として製造承認をうけた。
そして、サリドマイドの副作用を少なくし、効果を高めることをねらって開発された誘導体
レナリドミドが登場した。
いまレナリドミドは多発性骨髄腫だけでなく、MDS(骨髄異形成症候群)の
治療薬としても使われている。
多発性骨髄腫もMDSも、大きくいえば血液のがんだが、かなりかけ離れた病気なので、
ずいぶん守備範囲が広い薬があるもんだと思っていたら、
なんと、形質転換した濾胞性リンパ腫にも効果が期待されるというのだ。
↓ (1年前の情報だが)
http://www.cancerit.jp/xoops/modules/cancer_reference/index.php?page=article&storyid=865
これはすごいなと思っていたら、今年に入って再発・難治性マントル細胞リンパ腫に
対しても治験で効果を上げているという報告があった。
↓
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/icml2011/201106/520275.html
守備範囲が広いだけでなく、悪性度の高い病状にも効果を上げているということで、
これは今までにない作用メカニズムがあるのではないかと思って調べてみた。
図を見てもよくわからなかったのだが、実際いまのところは「色々な作用が総合的に効いている?」くらいしかわかっていないようだ。
どのポイントがいちばん効いているのか明らかになれば、
サリドマイド系の薬はさらに進化をするのではないだろうか?
形質転換をした濾胞性リンパ腫の場合、
リツキサンをはじめ既存の抗がん剤治療が効かなくなり、
移植まで持っていけないケースもある。
レナリドミドといったサリドマイド系の薬が、そうした状況を変える可能性があるかもしれない。
「悪魔の薬」なんて言われていたのに、ひょっとするとお世話になるかもしれないなんて、
不思議な気持ちになる。
しかし、レナリドミド、レナリドマイド、レブラミド、レブリミドと呼び方が多すぎて、
調べるのがたいへんだ。
はっきりしてくださいよ!
以前の投稿では「レナリドマイド」と表記したが、レナリドミドの方が一般的のようだ。
商品名は、レブラミド(レブリミドということもあり)。
レナリドミドは、「サリドマイド」の誘導体である。誘導体というのは、
「母体の構造や性質を大幅に変えない程度の改変がなされた化合物」
ということで、素人的な感覚でいうと、親子の間柄の薬と思える。
サリドマイドという名前は、わたしくらいの年代の人間は
誰でも知っているんじゃないだろうか?
それも、とんでもなく悪いクスリというイメージで。
サリドマイドについてウィキペディアを見ると、↓こんなことが書かれている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%89%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%89
サリドマイドは、もともと抗てんかん薬として開発されたが、たいして効果はなかった。
その代わりに催眠性が認められたため、睡眠薬として発売された。
それまでの睡眠薬とくらべ、サリドマイドは効果がはやく、毒性もないということで、
処方箋のいらない睡眠薬として大人気になったそうだ。
アメリカでは、子供を寝かしつけるために使われたというし、
日本でも、「自然な眠りを誘うイソミン・イソミン・イソミン・イソミン」なんていう
テレビコマーシャルが流れていたという。そんなわけで気楽に飲まれていたサリドマイドだが、
妊婦が飲むと四肢の発育不全の赤ん坊、いわゆるサリドマイド児が生まれ、大問題となった。
日本での被害者は300名以上、全世界での被害者は、およそ5800人とされている。
「薬害」のおそろしさを、初めて日本の人々に印象づけた薬だったと思う。
こんなことが起きると、薬としての運命は終わるはずなのだが、
1960年代、ハンセン病の皮膚症状に、サリドマイドが効果があることがわかった。
さらに、がん患者の体力消耗や食欲不振の原因である腫瘍壊死因子α(TN-)の
阻害作用が発見された。また、「血管新生阻害作用」もあることもわかってきた。
つまり、いろいろな可能性を持った薬であることが再認識されてきたのだ。
詳しいことは、ウィキペディアを見てほしい。
で、ここからが本題なのだが、
1998年、米国でサリドマイドが多発性骨髄腫の治療に有効であることが、はじめて報告された。
その後も有効性の報告が、国内外から数多く発表され、
2008年に多発性骨髄腫の治療薬として製造承認をうけた。
そして、サリドマイドの副作用を少なくし、効果を高めることをねらって開発された誘導体
レナリドミドが登場した。
いまレナリドミドは多発性骨髄腫だけでなく、MDS(骨髄異形成症候群)の
治療薬としても使われている。
多発性骨髄腫もMDSも、大きくいえば血液のがんだが、かなりかけ離れた病気なので、
ずいぶん守備範囲が広い薬があるもんだと思っていたら、
なんと、形質転換した濾胞性リンパ腫にも効果が期待されるというのだ。
↓ (1年前の情報だが)
http://www.cancerit.jp/xoops/modules/cancer_reference/index.php?page=article&storyid=865
これはすごいなと思っていたら、今年に入って再発・難治性マントル細胞リンパ腫に
対しても治験で効果を上げているという報告があった。
↓
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/icml2011/201106/520275.html
守備範囲が広いだけでなく、悪性度の高い病状にも効果を上げているということで、
これは今までにない作用メカニズムがあるのではないかと思って調べてみた。
図を見てもよくわからなかったのだが、実際いまのところは「色々な作用が総合的に効いている?」くらいしかわかっていないようだ。
どのポイントがいちばん効いているのか明らかになれば、
サリドマイド系の薬はさらに進化をするのではないだろうか?
形質転換をした濾胞性リンパ腫の場合、
リツキサンをはじめ既存の抗がん剤治療が効かなくなり、
移植まで持っていけないケースもある。
レナリドミドといったサリドマイド系の薬が、そうした状況を変える可能性があるかもしれない。
「悪魔の薬」なんて言われていたのに、ひょっとするとお世話になるかもしれないなんて、
不思議な気持ちになる。
しかし、レナリドミド、レナリドマイド、レブラミド、レブリミドと呼び方が多すぎて、
調べるのがたいへんだ。
はっきりしてくださいよ!
2011年11月23日水曜日
ゼヴァリンその12:「11月21日」
月曜日に診察を受けた。
ゼヴァリンを入れてから3カ月と10日ほどで、ようやくまともになってきた。
現状について、主治医のコメント。
「ゼヴァリンを使って1年後に再発した方もいますが、ブルーさんは
ベンダムスチンの治療がうまくいった上でやっているので、それほど心配していません」
で、次の診察は来年1月になったが、画像診断(PET)のタイミングは
どうしようかということになった。
今が寛解状態と考えられるのなら、来年早々にやっても単なる確認になってしまうし、
ゼヴァリンで放射線は十分堪能したので、もう少し先にならないかと言ったところ、
じゃあ、来年の7月頃にしましょうということになった。
余裕こきすぎかとも思うが、インターロイキン-2レセプター(sIL-2R)の数値が
病勢を反映しやすいタイプらしいので、
診察を受けていれば、たいへんなことにはならないだろう。
ちなみに、以前sIL-2Rの最大値は7000と書いたが、
調べてみると初発治療前には1万を超えていたので、ちょっと驚いた。
いまは、391と落ちついている(先月のデータ)。
ということで、友だちと飲んだり、忘年会で飲んだり、正月に飲んだり…
今から楽しみですよ。
ゼヴァリンを入れてから3カ月と10日ほどで、ようやくまともになってきた。
現状について、主治医のコメント。
「ゼヴァリンを使って1年後に再発した方もいますが、ブルーさんは
ベンダムスチンの治療がうまくいった上でやっているので、それほど心配していません」
で、次の診察は来年1月になったが、画像診断(PET)のタイミングは
どうしようかということになった。
今が寛解状態と考えられるのなら、来年早々にやっても単なる確認になってしまうし、
ゼヴァリンで放射線は十分堪能したので、もう少し先にならないかと言ったところ、
じゃあ、来年の7月頃にしましょうということになった。
余裕こきすぎかとも思うが、インターロイキン-2レセプター(sIL-2R)の数値が
病勢を反映しやすいタイプらしいので、
診察を受けていれば、たいへんなことにはならないだろう。
ちなみに、以前sIL-2Rの最大値は7000と書いたが、
調べてみると初発治療前には1万を超えていたので、ちょっと驚いた。
いまは、391と落ちついている(先月のデータ)。
ということで、友だちと飲んだり、忘年会で飲んだり、正月に飲んだり…
今から楽しみですよ。
コメントお礼
> Yoikochan34さん
今は「カエルの面に小便」といった感じで、平気な顔して書いていますが、
その時がやってきたら、同じようにできるのかと、ずっと思っています。
不安はあるんですが、こんな馬鹿げたブログにしたからには、
最後までやり通すぞという、変なモチベーションもでてきました。
ネットを使って「正気を保つ作戦」です。
失敗したりして(笑)
>tokomaさん
わたしらの子供の世代になったら、「がん患者ルームシェア」とか
やりそうですね、ほんとに。
今は「カエルの面に小便」といった感じで、平気な顔して書いていますが、
その時がやってきたら、同じようにできるのかと、ずっと思っています。
不安はあるんですが、こんな馬鹿げたブログにしたからには、
最後までやり通すぞという、変なモチベーションもでてきました。
ネットを使って「正気を保つ作戦」です。
失敗したりして(笑)
>tokomaさん
わたしらの子供の世代になったら、「がん患者ルームシェア」とか
やりそうですね、ほんとに。
2011年11月20日日曜日
孤独な闘い。
たぶん2ちゃんねるのものだと思うが、白血病患者のこんな書き込みを
コピペしてとってある。
なにげなく残しておいたのだが、見返してみると、これからこんな風に
病気と闘っていかなければならない人が増えていくんだろうなと思って、
ちょっと目の前が暗くなった。
わたしの場合は奥さんがいて、入院したときには
いろいろな手続きや、身の回りの世話をしてくれる。
それ以上に、自分のことを心配してくれる人が、常にそばにいるということで、
やっぱり計り知れない安心を感じていると思う。
治療をしているとき、精神的な部分で頼りきっていた。
でも、わたしの子供の世代はどうなるんだろうか?
結婚をしない人は増えていくだろうし、頼れる兄弟もないという人だって多いだろう。
(ちなみにわたしの子供は一人っ子)
子供世代の心配どころか、わたしの友人にだって、
すでに天涯孤独に近い状態になっている奴がいるくらいだ。
もし、たった一人でがんと闘うとしたら、とんでもなく強い精神力が必要になるんじゃないか?
わたしにはちょっと無理だ。
前にも書いたがヤケになって、どこかで野垂れ死にしそうな気がする。
というか、家族のことを 考えると、わたしが先に死ぬ可能性が高いわけであるから、
残った奥さんを、そんなイヤな戦場に一人で送りだすことになるかもしれない。
子供の先行きを考えていたんだが、もっと問題は差し迫っていたことに気がついた。
子供には、結婚はともかく、
何らかパートナーは作っとけとしか言えませんよ。
子供 「それだけかいっ!」
コピペしてとってある。
「私は両親は随分前に他界して独身だから、
最後の望みなんて叶える余裕がない。
まあ望みなんてないんだけどw
今は、業者に頼んでアパートの荷物の処分を考え中です。
たまに、死んだ後の事ばかり心配している事が、すごく切なくなる」
なにげなく残しておいたのだが、見返してみると、これからこんな風に
病気と闘っていかなければならない人が増えていくんだろうなと思って、
ちょっと目の前が暗くなった。
わたしの場合は奥さんがいて、入院したときには
いろいろな手続きや、身の回りの世話をしてくれる。
それ以上に、自分のことを心配してくれる人が、常にそばにいるということで、
やっぱり計り知れない安心を感じていると思う。
治療をしているとき、精神的な部分で頼りきっていた。
でも、わたしの子供の世代はどうなるんだろうか?
結婚をしない人は増えていくだろうし、頼れる兄弟もないという人だって多いだろう。
(ちなみにわたしの子供は一人っ子)
子供世代の心配どころか、わたしの友人にだって、
すでに天涯孤独に近い状態になっている奴がいるくらいだ。
もし、たった一人でがんと闘うとしたら、とんでもなく強い精神力が必要になるんじゃないか?
わたしにはちょっと無理だ。
前にも書いたがヤケになって、どこかで野垂れ死にしそうな気がする。
というか、家族のことを 考えると、わたしが先に死ぬ可能性が高いわけであるから、
残った奥さんを、そんなイヤな戦場に一人で送りだすことになるかもしれない。
子供の先行きを考えていたんだが、もっと問題は差し迫っていたことに気がついた。
子供には、結婚はともかく、
何らかパートナーは作っとけとしか言えませんよ。
子供 「それだけかいっ!」
2011年11月12日土曜日
ゼヴァリンその11:「3カ月経過」
ゼヴァリンイットリウムを入れて3カ月がたった。
効果については、来年1月の検査までわからないが、
今までの血液検査の結果は問題ないようだ。
触れる範囲では、リンパ節の腫れも感じない。
貧血的な状態は続いている。
急に立ち上がるとめまいがする、体を動かすと息切れするなど。
どうにもならないような倦怠感はおさまってきた。
風邪や発熱、下痢など感染症の症状は、この3カ月なかった。
次は21日に診察があるので、血液の状態がどこまで回復しているかがわかると思う。
その様子を見て、インフルエンザの予防接種をするかどうか決めようと思う。
食欲とか、「欲」のつく気持ちが、戻ってきているような感じはする。
↓これのことでは、ありませんよ。
効果については、来年1月の検査までわからないが、
今までの血液検査の結果は問題ないようだ。
触れる範囲では、リンパ節の腫れも感じない。
貧血的な状態は続いている。
急に立ち上がるとめまいがする、体を動かすと息切れするなど。
どうにもならないような倦怠感はおさまってきた。
風邪や発熱、下痢など感染症の症状は、この3カ月なかった。
次は21日に診察があるので、血液の状態がどこまで回復しているかがわかると思う。
その様子を見て、インフルエンザの予防接種をするかどうか決めようと思う。
食欲とか、「欲」のつく気持ちが、戻ってきているような感じはする。
↓これのことでは、ありませんよ。
コメントお礼
>まなさん
お久しぶりです。
ご主人寛解状態とのことで、なによりです。
ゼヴァリンで叩いてベンダムスチンで仕上げという、わたしと順番が逆のコースですかね。
ベンダムスチンは、まったく毛が抜けなかったので助かりました。
ただ、あまり病気をしているように見えないので、
通院治療になってからは、会社でほいほい仕事を入れられて困ったことになります。
そのへんご主人も気をつけたほうがいいかもしれません。
>tokomaさん
この病気になって、死を意識するようになったかというと、たしかに意識するんですが、
恐いかというと、今のところ「別に」という感じです。
それどころか、每日くだらない煩悩に支配されてます。
犬やネコが、いちいち死ぬとか生きるとか思い悩まないのと、
同じようなもんなんでしょうかね。
お久しぶりです。
ご主人寛解状態とのことで、なによりです。
ゼヴァリンで叩いてベンダムスチンで仕上げという、わたしと順番が逆のコースですかね。
ベンダムスチンは、まったく毛が抜けなかったので助かりました。
ただ、あまり病気をしているように見えないので、
通院治療になってからは、会社でほいほい仕事を入れられて困ったことになります。
そのへんご主人も気をつけたほうがいいかもしれません。
>tokomaさん
この病気になって、死を意識するようになったかというと、たしかに意識するんですが、
恐いかというと、今のところ「別に」という感じです。
それどころか、每日くだらない煩悩に支配されてます。
犬やネコが、いちいち死ぬとか生きるとか思い悩まないのと、
同じようなもんなんでしょうかね。
2011年11月6日日曜日
水晶玉は存在しないのか?
まだ寛解をしているかどうかもわからない状態で、先のことを考えるのもどうかと思うが、
濾胞性リンパ腫は、びまん性リンパ腫への
形質転換(トランスフォーム)というやっかいな問題がある。
アメリカのデータであるが、今のところ形質転換の現実は↓こんな感じだ。
「形質転換したリンパ腫は、侵攻性の血液癌。
疾患とともに10~20年は生き延びることができる。
しかし10年の歳月の間、緩慢性リンパ腫患者の約30%が形質転換したリンパ腫を発症させる」
現状はかなり厳しいのだが、
それならば、形質転換を予測できたらいいんじゃないかと思った。
(予測できればいいことがあるか、という話しについては後日書きたいと思う)
で調べてみた。いつものように結論はあてにならないが…。
■細胞を見ればわかるんじゃないか?
新WHO分類では腫瘍組織内に存在する中心芽細胞の数による
グレード分類がなされている。
http://www.med.osaka-cu.ac.jp/labmed/page137.html
これは腫瘍組織を顕微鏡で見て、細胞を数えていく方法のようだ。
(強拡大1視野あたり大型芽球が5個以上)がグレード1、(6-15個)がグレード2、
(16個以上で中型細胞の混在があるとき)がグレード3A、
(16個以上で中型細胞の混在がないとき)がグレード3Bに分けられる。
「臨床的にはグレード1、2が低リスク群、グレード3(特にグレード3B)は中リスク群に分類され、
aggressiveリンパ腫の一画と認識される」
ということなので、腫瘍細胞を見てグレード3Aならば、こいつは形質転換しそうだとか、
グレード3Bだともう危険、といったことがわかるはずだ。
しかしこの方法は、そもそも「腫瘍組織」がないと検査ができないわけで、
寛解して定期的に検診を受けるというような状態では役にたたない。
■遺伝子検査でわかるんじゃないか?
多くのがんの発生には遺伝子の異常がからんでいる。
濾胞性リンパ腫の場合、細胞遺伝子学的検査では
大きく4タイプの遺伝子異常が見られるらしい。
・18q21.3/BCL2転座(80%)
・3q27/BCL6転座(15%)、
・18q21.3/BCL2+3q27/BCL6転座(5%)
・その他(10%)
なんだかよくわからないが、
転座の図みたいなものを入れてみた。
できそこないのコケシにしか見えないが。
で、上の4タイプが形質転換に影響しているのかと調べてみたのだが、
はっきりしたことはわからなかった。
ただ、次のような記述はみつかった。(URLを忘れてしまったので、スクリーンショットで)
難しいことはわからないが、遺伝子の異常を調べれば
形質転換の予測ができる可能性はあるんじゃないだろうか?
この検査はマルクでもできそうだが、やっぱり「がん化したB細胞」がなければ無理で、
寛解中の検診では難しいかもしれない。費用と時間もかかりそうだ。
けっきょく、濾胞性リンパ腫の先行きを見通せる魔法の水晶玉はないのか。
ただ、再々発したときにしっかり検査をしてもらうため、
こんな知識をためておくと役には立つかもしれない。
と、ここまで書いて思ったんですが、
悪性リンパ腫って、ふつう遺伝子の検査をするんですかね?
濾胞性リンパ腫は、びまん性リンパ腫への
形質転換(トランスフォーム)というやっかいな問題がある。
アメリカのデータであるが、今のところ形質転換の現実は↓こんな感じだ。
「形質転換したリンパ腫は、侵攻性の血液癌。
患者の生存率の中央値は、現在の治療法では1.7年である。
それに対し、緩慢性または増殖遅延型リンパ腫(=濾胞性リンパ腫など)の患者は、疾患とともに10~20年は生き延びることができる。
しかし10年の歳月の間、緩慢性リンパ腫患者の約30%が形質転換したリンパ腫を発症させる」
現状はかなり厳しいのだが、
それならば、形質転換を予測できたらいいんじゃないかと思った。
(予測できればいいことがあるか、という話しについては後日書きたいと思う)
で調べてみた。いつものように結論はあてにならないが…。
■細胞を見ればわかるんじゃないか?
新WHO分類では腫瘍組織内に存在する中心芽細胞の数による
グレード分類がなされている。
http://www.med.osaka-cu.ac.jp/labmed/page137.html
これは腫瘍組織を顕微鏡で見て、細胞を数えていく方法のようだ。
(強拡大1視野あたり大型芽球が5個以上)がグレード1、(6-15個)がグレード2、
(16個以上で中型細胞の混在があるとき)がグレード3A、
(16個以上で中型細胞の混在がないとき)がグレード3Bに分けられる。
「臨床的にはグレード1、2が低リスク群、グレード3(特にグレード3B)は中リスク群に分類され、
aggressiveリンパ腫の一画と認識される」
ということなので、腫瘍細胞を見てグレード3Aならば、こいつは形質転換しそうだとか、
グレード3Bだともう危険、といったことがわかるはずだ。
しかしこの方法は、そもそも「腫瘍組織」がないと検査ができないわけで、
寛解して定期的に検診を受けるというような状態では役にたたない。
■遺伝子検査でわかるんじゃないか?
多くのがんの発生には遺伝子の異常がからんでいる。
濾胞性リンパ腫の場合、細胞遺伝子学的検査では
大きく4タイプの遺伝子異常が見られるらしい。
・18q21.3/BCL2転座(80%)
・3q27/BCL6転座(15%)、
・18q21.3/BCL2+3q27/BCL6転座(5%)
・その他(10%)
なんだかよくわからないが、
転座の図みたいなものを入れてみた。
できそこないのコケシにしか見えないが。
で、上の4タイプが形質転換に影響しているのかと調べてみたのだが、
はっきりしたことはわからなかった。
ただ、次のような記述はみつかった。(URLを忘れてしまったので、スクリーンショットで)
難しいことはわからないが、遺伝子の異常を調べれば
形質転換の予測ができる可能性はあるんじゃないだろうか?
この検査はマルクでもできそうだが、やっぱり「がん化したB細胞」がなければ無理で、
寛解中の検診では難しいかもしれない。費用と時間もかかりそうだ。
けっきょく、濾胞性リンパ腫の先行きを見通せる魔法の水晶玉はないのか。
ただ、再々発したときにしっかり検査をしてもらうため、
こんな知識をためておくと役には立つかもしれない。
と、ここまで書いて思ったんですが、
悪性リンパ腫って、ふつう遺伝子の検査をするんですかね?
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